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2017/10/10 16:35
台北。咖啡散策 50+風格咖啡館。
作者:楊志雄
出版時期:2014年1月
読んで字のごとく、筆者の楊志雄氏が台北で厳選したコーヒーハウス50店を列記した本です。
台湾と言えば真っ先に思い浮かぶのは烏龍茶などに代表されるお茶だと思いますが、もう十数年前からずーっと珈琲ブームが続いています。
特に台北は首都だけあってちょっと街を歩けば、あちこちに居心地のよさそうなコーヒーハウスがあります。
台湾でコーヒーハウスに入ってみたいけど、どんなお店がいいのか分からない。そんな時は、是非この本が参考になるかと思います。
なお記述は台湾華語になっていますが、写真が多くて、ただの写真集として見ても楽しめます。
台湾に旅行に行く際は、この本で見つけたお店に足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
あ、2014年発行の本なので、行く前はネットでお店を検索することもわすれずに。
台湾のコーヒーは美味しいのか?
台湾にコーヒーが伝わったのは、17世紀にオランダ人が持ち込んだと言われています。
その後、日本統治時代に台湾の中南部を中心に盛んに栽培されて、質の良さから皇室に献上されて「御用コーヒー」と呼ばれたりもしました。
ただ戦後は大陸からやってきた人々のお茶文化に押されたり、海外から安いコーヒー豆が輸入されたりで、珈琲産業は衰退の一途をたどるという不遇な時代が続いていたのですが、2000年頃から少しずつ盛り返し始めて、今では台湾中南部や東部の山間部で昔の様に栽培されるようになりました。
銘柄は、東山珈琲、阿里山珈琲、凍頂珈琲、古坑珈琲といったところが有名ですね。
そんなわけで、台湾にはコーヒーハウスがたくさんあります。
サードウェーブコーヒーカフェから老舗の珈琲館(西門の蜂大咖啡は有名ですよね)、その他、次々と新しい珈琲館が誕生しています。
個人的には珈琲よりも紅茶派なので、あまり珈琲の事はよくわからないのですが、珈琲館に入るのは茶芸館に入るのと同じくらい好きです。
路地をぶらぶら歩いて、「おっ?」と思って入った所が好みど真ん中なお店だったりすると、すごく嬉しいんですよね。
おまけに、看板猫や看板犬がいたりなんかしたら、さらに嬉しい!
で、今回のお店は台北ではなくて、台中市にある「內巷 x 胡同 咖啡」です。
静かな住宅街のど真ん中、精誠九街にひっそりと佇む一軒家を改装したお店でパッと見ただけではお店だとは全然気づきません。
ミントブルーの外壁と、入り口にたくさん置いてある植木が目印です。
初めて行ったときは入口が分からなくてオロオロしてしまって、中から開けてもらいました。一見黒い鉄の柱というか壁の一部というか、そんなものにしか見えない部分が入口なんですが、これ一見で分かったら凄いと思う・・・。
ちなみに別の機会に訪れた時は、やっぱり外で迷っていたお客さんがいたので、開けてあげたら「ここ!?」ってな顔をしていましたから、たぶん初めて訪れた人は皆さん分からないんだと思います。
店内はミントブルーとイエローの壁と畳の薄茶と家具の黒という色の組み合わせが、好みドンピシャ。
ポップというか南国コロニアル風と言うか、好きですねーこういう雰囲気。
靴を脱ぎたい人は小上がりの畳で、壁に背中を預けてのんびりするのもよし。
テーブル席も、椅子の座面は畳です。
珈琲は世界各国の豆が10種・・・もう少しあったでしょうか。
ちなみに珈琲選びに迷ったときは、店長さんに好みとか、こんな感じのが飲みたいと言えば、お勧めを教えてくれます。
私は相変わらずカフェラテです。でも、このお店ではお伴のスイーツはいつものチーズケーキではなく別のものを頼むんです。
その名も「青檬咖啡扎片(90元)」!
レモンのスライスに、ザラメ砂糖と砕いた珈琲豆をのせたものです。
初めて見た時は、味の想像が全くつかなかったんですが、いやー侮ってました。酸っぱいレモンとほろ苦いコーヒーが砂糖でうまーく中和されていて、意外な美味しさでビックリ。
あ、カフェラテに合うかどうかは別問題ですが・・・。(珈琲には合うと思うんですよ、でもミルク系はうーーーん、どうだろう?)
ちなみにここはオーナーの猫が出入りするお店でもあります。
運が良ければ、入り口のデッキで遊んでいるところや、お店でくつろいでいるところが見れますよ。
壁にかかっている書画は、定期的に変わります。
そういうものを眺めたり、猫の相手をしたり、本を読んだり書きものをしたり、まったりくつろぐには最高のお店です。
內巷 x 胡同 咖啡
台中市西區精誠九街16巷33號
営業時間:月曜-日曜13:00〜20:00
定休日:火曜
facebook:https://www.facebook.com/7143coffee/