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2022/11/22 15:24
ここ数年、メイドイン台湾の文房具がすごく進化しています。
おしゃれな文具店の扉を開けると、センスのいい日本や台湾の文具で溢れています。
個人的には、やっぱり文房具といえばダントツで日本製が抜きんでているの、というのが正直な感想です。
むかしは「安かろう悪かろう」と言われて酷評された日本製ですが、それを覆すため先人が工夫開発してきた成果が今に続いているのだと思っています。
例えばノート。
普通に学校で使うようなごくごく普通のノートに、筆記具を選ばない(鉛筆だろうとペンだろうと)滑らかな書き心地をいざ海外製で探そうとすると結構苦労します。
インクが滲んだり、ペンが引っ掛かったり、罫線の太さがまばらだったり、すぐにページがばらばらになったりなどなど。
そのくせ品質に問題があるのをわかっていながら、日本にはないデザインだったり可愛かったりするとついつい買ってしまい、やっぱり使い勝手のイマイチさに「うーん」となってしまったことも数知れず。
台湾製のノートも、実はほんの十数年前まではそんなイマイチな部類に入っていました。
書ければいい的な、ユーザーの使用感を無視した製品が多かったです。
けれど、それも昔の話。
昨今の台湾のノートは日本製やヨーロッパ製に負けず劣らず頑張っています。
ブランド名のついた物は当然ながら、子供が使う安価な学習ノートであっても、かつてのようなボールペンが滲む凹凸の多い紙や、罫線の色が強すぎて字が書きにくかったり、罫線自体が斜め! などといった問題は少なくなって、とても快適に使えるノートになっています。
デザイン性も向上して、オリジナルのキャラものも可愛いし、レトロブームにあやかった昔風のデザインもすごく可愛く見えます。
なにより台湾でノートを買うと嬉しい事の一つは、割と「ページ数が多い」ノートが多いんです。
たっぷり使えるので重宝しています。
当店でも台湾製ノートを扱っております。
ぜひ、一度ご覧になってみてください。
●猫雑貨以外のノート https://www.nekosiki.com/categories/540429
さて、今回の台湾旅行レポートですが。
台北の有名な場所「迪化街」は何度かご紹介していますが、私は台北に行くと、必ずここに立ち寄ります。
もちろん今回も立ち寄りました。
この辺りは、いわゆる問屋街になります。
清朝末期から貿易や荷物を扱う店が増え始めて街を形成していきました。
日本統治時代になると、従来の特産品の樟脳に加えてお茶の取り扱いも盛んになり、その貿易港となったのが「大稲埕」。これは「迪化街」の昔の呼び名になります。「迪化街」とは戦後についた名前です。
20世紀に入ると、お茶以外にも台湾全土から乾物、漢方薬、布などが集まるようになって、大きな街へと発展していきました。
当然、貿易や卸業などで莫大な儲けを出した商人も多くいたわけで、そんな人たちは当時流行したバロック様式の装飾をこれでもかと凝らした華美な建物を「大稲埕」に建てまくって、自分たちの財力を誇っていました。
その建物が今でも迪化街でいくつも見ることができます。
当時のままであったり、リニューアルされていたりと建物の様子は様々ですが、建築が好きな人もそうでない人も一見の価値があると思います。
迪化街は、今でも乾物やお茶、漢方、高級食材、布。最近ではMIT(Maide in Taiwan)製品を扱うおしゃれな雑貨屋など、たくさんのお店で賑わってます。
観光でここを訪れた人はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな、買い物天国のような迪化街ですが。
知る人ぞ知る、この辺りは看板猫が多くいる街なのです。
乾物や漢方薬のお店が多いと当然ネズミも多くて、昔からネズミ除けにと猫を飼うお店が多かったそうです。
どの猫も大切に飼われていて、お店のショーケースの上や積んだ段ボールなどにちょこんと座っていたり、寝そべっていたり、またまた店先で客引き?をしていたり。
中にはずごーくフレンドリーで、屈んで「おいでー」と呼ぶと体を摺り寄せてきて、これでもか愛想を振りまいてくれる猫もいます。
もーそんな可愛いことされたら、お店の中に入らないわけにはいかないやーん。
あー、でも香辛料の卸のお店だから、ごめんねー、用ないのー。
・・・と断ると、あら不思議「あ、客じゃないんだ。あっそ、んじゃいいや」、とばかり、すーーと離れて行ってしまいました。
あ、あんなにべたべた触らせてくれたのにぃ。
うーん商売上手だわ。笑
そんな猫たちがいる迪化街。
お買い物をしつつ、のんびりゆったり幸せそうな猫を見るために、これからも散策はやめられません。